組織培 
2020
石膏、アクリル塗料、乾性油
サイズ可変
着色した石膏を積層させることで複雑で有機的な模様を生み出すことができる。
この「模様」を生物学用語の「組織」として捉えることを本作品では試みる。
この作品では同じ配色の「組織」を無秩序に増産した。これらはすべて同質の
「組織」を単一の「個体」として捉えることができる。
つまり、この無数の立体群すべてで単体の彫刻作品である。作品の表皮を成す「組織」から
出発し、立体としての形態、続いて群体としてのかたち、と鑑賞者の意識のスケールをミク
ロ視点からマクロ視点へ徐々に拡大し、最終的には周囲の風景にまで侵食して一体化する。

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